
VOGUE 100 ans 展
VOGUE刊行100周年を記念して、1920年から2020年までの歴史をたどるVOGUE展。
モードの美術館として知られる、パリ17区のパレ・ガリエラが会場だ。

1920年から2020年まで100年間のヴォーグ誌の表紙や紙面を飾った写真、時代を映し出す衣装を展示し、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ケイト・モス、ジェイン・バーキン、ナオミ・キャンベルなど時代を象徴する顔が並ぶ。

ディオールの最初のコレクションやイブ・サンローランのディオール時代のドレスなど、今となっては伝説的なコレクションも観ることができる。


アートの軌跡とも軌を一にするモード。
アート愛好家の目を引くのはなんといっても、イヴ・サンローランのモンドリアン・ドレスだろう。オランダの抽象画家ピエト・モンドリアンにインスピレーションを受けた1965年発表のこのドレスはホワイトの下地をブラックの垂直、水平線で区切り、三原色を配した。二次元の絵画の世界を三次元の服飾に実現させたこのドレスは、視覚インパクトの非常に強い、アートとモードの融合が大成功した例だろう。