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    FRED 展覧会 

    FRED 展覧会 

    普段コンテンポラリーアートの展示の場として、フランス人に愛されている、パリのパレ・ド・トーキョー。

     

    現在開催中の宝飾店「FRED」の展覧会に行ってきた。ここで働いている友人が招待してくれ、彼女のガイド付きで回ることができた。

     

     

    FREDの名前は創始者フレッド・サミュエルから取られており、現在もその孫達が経営の中枢にいる。

     

     

    フレッド・サミュエルはアルザスからアルゼンチンに移民した家族の子供として生まれ、16歳でフランスに戻った。ブエノス・アイレスで幼少期を過ごした彼のクリエーションには、フランスでは望めないような青い空や海への憧憬が反映されている。

     

    まず宝石と真珠商のウォームス・カンパニーで職を得た彼は、ミキモトのパールに深く関わっていく。ウォームス・カンパニーは御木本幸吉にフランスでの販売を委託された最初の会社だったのだ。フレッドが好んだパールの色は、わずかにピンクがかったもので、ミキモト・パールの中でも「フレッド色」と呼ばれるようになる。

     

     

     

    1936年には、28歳で、自分のブティックをもって独立するのだが、戦時中は「ユダヤ人の店」として黄色い星を付けられ、営業が困難となり、非ユダヤ人の友人に一時的に経営を託さなければならなかった。フレッド・サミュエルは非常にユダヤ的な名前だが、この屈辱から、再開後、彼は店に自分の名前を付けることにこだわった。

    1960年以降のFREDの発展は目覚ましく、特に老舗の宝飾店と一線を画し、モダンで、日常的に楽しめるコレクションを打ち出している。

     

     

    ヨットの紐からインスピレーションを得たForce10のシリーズはFREDのシグネーチャーであり、ロングセラーだ。カジュアルなアウトドアスポーツとも一緒に楽しめるのがFREDの魅力だろう。

     

     

     

    「プリティ・ウーマン」や「カジノ・ロワイヤル」においても印象的な宝飾品を提供してきたFREDは、昔からジャン・コクトーなど、アーティストとのコラボにも積極的だ。

     

     

     

    FREDが扱ってきた宝石の中でも特に重要な、100カラットを超すイエロー・ダイヤモンド、「ソレイユ・ドール」が、2021年に再び見つかり、FREDのもとに戻ってきたのを記念して、本展覧会でもその優雅な姿を見せている。

     

    70年代の広告キャンペーンで、この大きなダイヤモンドを飲み込むふりをして見せて大きな話題となった、夭折の有名モデル、マルゴ・ヘミングウェイ(文豪ヘミングウェイの孫)の魅力的な姿と共に、これからも人々に思い出されていくことだろう。

     

     

     

     

     

     

    10月24日まで。

    Palais de Tokyo

    13 Av. du Président Wilson

    75116 Paris

    Force10のコレクションの中でも重要な1点を合成写真で試着できるイントラクティブな展示。
    伝説的なイエロー・ダイヤモンド、ソレイユ・ドール(黄金の太陽)。

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