
フランスのカーニヴァル
フランスでは地方によってはカーニヴァル(謝肉祭、フランス語ではカルナヴァル)をお祝いする。ニースのパレードも有名だが、北部や東部で特に盛んだ。街を挙げてお祭りし、仮装してパレードしたり、踊ったり、市庁舎から何かを投げたり、狂騒が繰り広げられる。
一般的には、子供の学校で仮装大会がある程度だが、フランスで広くお祝いされるのは、カーニヴァルが終わった火曜日のマルディ・グラだ。これは「肥沃な火曜日」を意味する言葉で、この日にはクレープを焼いて食べるのが習慣だ。
マルディ・グラはイースターと同じように、毎年変わり、イースターの40日前だ。2023年は2月21日だ。
この日が終わった後、イースターまで40日間は、断食とは言わないが、軽い食事を取るのがキリスト教での伝統で、マルディ・グラはその前に小麦粉や砂糖をたっぷり消費するところから始まったものらしい。
フランスではシャンデルーアという行事もある。こちらは毎年2月2日。クリスマスから数えて40日目なので、こちらは毎年同じだ。この日もクレープを食べる習慣があるので、フランス人でもこの両者の区別がわかっていない人が多い。
とにかく、スーパーでは2月になったら、小麦粉、砂糖、クレープに巻くチョコレートペーストなどが特設棚で売られる。ウクライナの戦争の影響で、去年は油や小麦粉が姿を消した時期があるのだが、現在は戻ってきている。(ただし、油の価格は50%くらい上昇している。)
フランスの節分にあたるようなシャンデルーアやカーニヴァル。この時期にフランスに来たら、クレープやベニエを味わってみるのも面白い。