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    ディオール・ギャラリー

    ディオール・ギャラリー

    現在日本では東京都現代美術館でクリスチャン・ディオール 夢のクチュリエが開催中だ。パリの装飾美術館での展示がロンドン、ニューヨークと巡回し、すでに大成功を収めている。

    パリでは非常に好評で、3時間待ちの行列だった。

    私は当時、招待チケットまでもらいながら、仕事や病気で結局行きそびれてしまったことを後悔している。

     

     

     

     

    しかしパリでは2022年にディオールの美術館がオープンした。

    ノルマンディーのクリスチャン・ディオールの生家も小さな美術館になっていたのだが、この新しい美術館は、パリの中心、モードの世界では伝説的なモンテーニュ通りという超一等地だ。30番地はディオールが最初にブティックをオープンした場所だ。

     

     

    隣には庭園、カフェも併設した、ディオールの大型ブティックがある。まさに旗艦店と共にプレゼンテーションされるのが、70年以上のメゾンの歴史とコレクションだ。

     

     

     

     

    エントランスに入るとディオール展で人々を驚かせた、「垂直型展示」がここでも応用されている。大きならせん階段の周りを飾る、色のグラデーションに満ちたコレクション。もっともこれは本物でなく、ほとんどが少し小さめに作られたミニチュアだ。

     

     

    ギャラリーに入っていくと、創設者クリスチャン・ディオールに関わる展示がある。

     

     

    彼は裕福な実業家一家の出身で、一族は漂白剤のメーカーであった。そのころは「ディオール」と言えばフランスでは「漂白剤のブランド」として有名だったわけだ。

     

     

    しかし父親は1930年の世界大恐慌で破産、若きディオールはギャラリストを経て、デザイナーとなる。戦後間もない、ニューヨークでの1947年のデビューから突然すぎる死の1957年まで、活動期間は非常に短いのだが、すでに圧倒的な名声を確立して、その葬儀は国葬並みであったという。

     

     

    若き日のイヴ・サンローランから贅沢なジョン・ガリアーノまで、数々の名デザイナーに恵まれ、今またマリア・グラツィア・キウリによる「ムッシュ・ディオールへのオマージュ」を意識したコレクションの数々が非常に好評を博しているが、それらのコレクションを美しいプレゼンテーションのもとに楽しむことができる。

     

     

    モンロー、グレース・ケリー、レディ・ディ、最近ではシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、リアーナなど、世界中のレッドカーペットでディオールのスタイルを体現し昇華させた女性たちの展示も見逃せない。

    しかし、興味深いのは、ディオールの誇るクチュリエの舞台裏が垣間見えるところかもしれない。白い布で制作されたドレスの型見本の展示では、実際のクチュリエ―ルが同席する中で見ることができるし、クチュリエたちが働くアトリエやフィッティングルームも再現されている。

     

     

    アートの展示、というものの今後を考えるとき、ビジュアルプレゼンテーションに長けた、ファッション・メゾンに学ぶことは非常に多いと思う。

     

    ディオール・ギャラリー

    11時から19時までオープン

    定休日 火曜日

    11, rue François Ier

    75008 Paris 8ème

     +33 (0)1 82 20 22 00

    https://www.galeriedior.com

     

    大倉アーツの新しいコレクション

    https://okura-arts.com/a-new-beginning/

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