ジョジアヌ・トルマン
1957年、フランスのプティット・ロセルに生まれたジョジアヌ・トルマンは、さまざまなメディアを使って創作活動を行っているビジュアル・アーティストだ。
キャンバスへの絵画制作もさることながら、モノタイプで植物画を印刷すること、そして木彫に至るまで、彼女の制作は常に変化に富み、ダイナミックかつ精密である。1996年にリメン賞を受賞したジョジアヌ・トルマンは、すべての空間を自然に任せ、細部にもその神経を行き渡らせる。彼女の作品は、2002年にセネガルのダカール美術館で展示されるなど、海外でも高い評価を受けている。

コレクション : Variations Botaniques
コレクション : Köpfe
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フランスの著名哲学者アンカ・ヴァシリウ (Anca Vasiliu)氏はジョジアヌ・トルマンの作品世界を以下のように評している。

イメージの表出
木肌に言葉と絵からなる象徴的なイメージを印刷した後、彼女はそのアプローチを逆転させる。今度は木や草が視界を支配するのだ。
ジョジアヌ・トルマンは、地形図に重ねていくようにして、物の独特の見え方を表出させている。多様でユニークな構成要素は、触覚的な次元で、自然の形にまとまっていく。それぞれのディテールは、より普遍的な次元を指し示すことができるが、代わりに自然のディテールに目を向けるように誘う。構成の中の個々のエレメントが結晶化したものが表出するからだ。
葉や茎、物質のかけらは、その植物的な存在そのものが新鮮な痕跡として残る以外には、何の意味も、想像もなさない。その痕跡は、その存在の証拠として残るものの正確で精密なイメージである。本のページの間に残されたイチョウの葉やカエデの種の羽は、誰の手も加えてられていない純粋なイメージをもたらす。
その存在の痕跡は、彼女のプレス機の下で紙になった木のパルプと共に柔らかく粉砕され、ルバーブの葉や、ウサギの耳、ネズミの尻尾の形となって再び息を吹き返す。
このように考えると、イメージの力とは、それが印刷されたときに、それを受け取る媒体に必然的に命を与えるものとなる。

プロフィール
展覧会歴
2016-2019 Salon D’art D’art、シナゴーグ、ラフェルテスージュアル
2015
- ギャラリー・アティテュード、ヴィレッジ・スイス、パリ
- Centre d’art et de création, オルネー・スーボワ
- 第1回Salon D’art D’art、シナゴーグ、ラフェルテスージュアル
- Journée de l’estampe、サン・シュルピス、パリ
- アーティチュード・ギャラリー、ヴィレッジ・スイス(パリ)
2014
- Salon des Créateurs d’Estampe アンヴァリッド、パリ
- 現代美術サロン、エスパス・ピエールカルダン、パリ
- Journée de l’estampe、サン・シュルピス、パリ
2002
- IFANアフリカンアート美術館 ダカール、セネガル
- Eclats d’Arts, Ateliers Brûl’ange, モー
2001
- Un bestiaire、シャトー・スタニスラス、コメルシー
- Le Manège, Exposition avec chevaux、メイ・アン・ムルチアン
2000
- 第21回サロン・ド・ヴィロフレイ
- 3人の現代アーティスト展、文化会館、ジェラードマー
1999
- 「Papiers peints」巡回グループ展、ギャラリー・コラージュ
- Centre d’Art Passerelle、コンカルノー
- 現代美術展、ヴィルヌーヴ・シュル・ベロー大学
- Classeurs d’artistes, 巡回グループ展, Association Rhinocéros、ストラスブール
- 現代美術展、ミュゼ デザブリヌ、サンクルー
1996
- リメス芸術委員会の国際展示会、フランス、ドイツ、ルクセンブルク
- 若き画家たち展、エスパス・エッフェル・ブロンリー、パリ
1995 Bois noirs、ボシュエ美術館、モー
受賞歴
1996 リメス賞受賞