デュフォ恭子
日本の名古屋出身ののデュフォ恭子は、現在パリ近郊のブローニュ・ビヤンクールを拠点に活動を行っている。
まずメキシコに留学した後、彼女はさらにフランスの美術高等教育機関アカデミージュリアンで学んだ。居住したコートジボワール、ナイジェリアは、彼女の絵画世界を広げ、日本とアフリカの文化を融合させた独自のスタイルを確立させることになった。

作品
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その作風
絵画制作は彼女の芸術活動の中で常に中心的なものだ。
その作品の中にはアンリ・ルソーのような素朴で力強いインスピレーションが光る一方、日本の伝統的な詩の暗示的で繊細な叙情によって優しいニュアンスを与えられている、とフランスの作家トリスタン・ジョルディは評す。「たゆまず、うららかに、時にはメランコリックに、世界の均一化されようとするイメージに抗いつつ、周囲を取り囲もうとする空虚さの中において、自由の断片、精神の穏やかな息づかいを表現するものである」と。
常に優しいまなざしで観察した対象を精緻な筆遣いでキャンバスの上に丁寧に表現していく彼女の絵画世界はフランスを中心に多くの支持を得ている。
絵本作家として
夢のような素朴な世界を表現する彼女の作品は絵本にも使用され、絵本イラストレーターとしても国際的な名声を勝ち得ている。フランスやコートジボワールの多くの出版社とコラボレーションし、日本のチャイルド社や講談社からも出版している。その作品には地雷問題がしばしば扱われ、子供向けの作品でありながら社会的な視点を決して忘れてはいない。2001年には東京ピンポイントギャラリー主催の絵本コンクールで最優秀賞を受賞している。
プロフィール
個展歴
2021
- 「パリの空」春夏秋冬、パリ
- 「チュイルリー公園」メゾンワ、パリ
2020「狐の嫁入り」マーシャル、ブーローニュ・ビヤンクール
2018
- 「銀河鉄道の夜」名古屋・トムズガーデン
- 「読書」トムの庭、名古屋
- 「パリの空」コレット、パリ
2017
- 「アンデル」チャズモ、ミラノ
- 「アンデル」タイトル、東京
2016
- 「動物界」コレット、パリ
- 「銀河鉄道の夜」オパールスッド市民ホール、ベルクシュールメール
- 「お月見」木曽の家、パリ
- 「銀河鉄道の夜」トムの庭、名古屋
2015「アンデル」若林ギャラリー、名古屋
2014「青蛇」ギャラリーグランエテルナ、パリ
2013
- 「パリの空」アルテ・ジャポーネ、、ミラノ
- 「スイミング」 ギャラリー・グランエテルナ、パリ
2012「ファンタジア」アルテジャポーネ、ミラノ
2011「日本昔ばなし」アルテジャポーネ、ミラノ
グループ展、アートフェア
2019「待機」Expo4Art 、パリ
2015
- 「100人のイソップ物語」ピンポイントギャラリー、東京
- 「重力」ギャラリー屏風、ミラノ
- 「昆虫」ギャラリーグランエテルナ、パリ
2014
- 「100人の魔女」ピンポイントギャラリー、東京
- 「メベンガ」ギャラリーコモ、東京
2013
- 「100人の不思議の国の千一夜」ピンポイントギャラリー、東京
- 「パリ9区と18区のアート展」リセ・ジャックデコー、パリ
- 「仙人」サラジャ絵本フェスティバル、アラブ首長国連邦
2012
- 「100人のナンセンス」ピンポイントギャラリー、東京
- 「夜咄」スパシオミズマ、ミラノ
2011
- 「100人の赤ずきんちゃん」ピンポイントギャラリー、東京
- 「アビジャン・インターナショナルアートフェア」アビジャン、コートジボワールにおいて、ゲストアーティストとして正式招聘される
出版歴
2021「あるところに森がありました」ニンバ出版、コートジボワール
2020「森の精」つり橋出版、ブルターニュ
2015〜2018「アンデル」表紙 中央公論新社、東京
2013「ダラルナの小さな赤い馬」NEI, コートジボワール
2011「地雷原のポン」講談社、東京
2010「ハイチ」NEI,コートジボワール
2009
- 「カバのチンドンやさん」清流出版、東京
- 「まんまるくん」「アヤンダ」NEI, コートジボワール
2008「小さな青い少年」NEI,コートジボワール
2007「ぴいすけの空」チャイルド、東京
2006「昆虫遊び」OPIE, パリ
2003「街のモンスター」エブルニー、コートジボワール
2002「ラップランドのお話」トゥービヨン出版、パリ
「地雷と難民」草土文化