エブゲニア・サレ
エブゲニア・サレは、1959年にエレバンで生まれたアルメニア出身のアーティストである。故国にて芸術大学を修了した。
舞台からキャンバスへ
エブゲニア・サレは、まず舞台芸術を手掛けて名を挙げた。40以上の舞台作品と4つの映画作品の舞台芸術を担当している。このような活動の中で、彼女は登場人物をより引き立たせるために、様々な芸術的技法を研究、模索していくこととなった。過去には陶芸、ブロンズ、エッチング、モノタイプも制作していたが、1991年にパリに移住してからは、完全に油絵に専念している。

作品
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その独特なキャラクターたち
エブゲニア・サレは、おとぎ話から飛び出てきたような、独特で純粋なキャラクターを描く。
外的な腐敗を排除したこれらのキャラクターは、彼女の絵の上で平穏かつ幸福に生命を表現していく。 彼女の制作の最大のモチベーションは、絵を描くことで得られる喜びであり、自分が生み出す柔らかく媚びない存在にもっとも安らぎを覚えるという。
身体や顔のプロポーションがこれほど歪んでいるのに、エブゲニア・サレの生み出すキャラクターは何よりも真実に迫っていて、何よりもリアルなのだ。これは時に唐突すぎるほどの現実世界からの逃避方法といえるだろう。
その創造世界
(クリスチャン・ヌールベルゲ 美術評論家、キュレーターの評より抜粋。)
手ごわくて控えめなアートの魔術師、エフゲニア・サレは、限りある命を持つ普通の人々の運命に挑む。彼女は確信的な勝負に出る。日常の穏やかな喜びをよりよく理解するために、重要な外観を掘り下げ、歪曲する。その動作には魔術が潜み、秘密があり、遊びに富んでいる。まるで遊ぶように、底知れぬ存在の謎を掘り起こす。存在と空間の神秘に迫る。彼女は、疲れた人間の下にくすぶるグロテスクで優しい生命に、とても真剣に錨を下ろしている。この陰湿で魔術的な、主権的で地下的な芸術において、隠された世界は明白な空洞の中で目覚め、素朴で中世的な何かが立ち上がり、広がっていくのである。皮肉のささやきは、ここで聞く権利がある。
現代が視力を失わせるようなイメージを生み出すとき、エヴゲニア・サレは天才的な手管を駆使し、愛とユーモアに満ちた微妙なトラップを視線に仕掛けるのである。
エフゲニア・サレは、文化の裏側を表現する、稀有で特異なアーティストだ。
国際的なアーティスト
作品は、フランス国内はもとより、ルクセンブルク、アメリカ、カナダ、オーストリアの美術館や個人コレクションに多数所蔵されている。
プロフィール
個展歴
- ギャラリー Rêvons c’est l’heure、トゥール、フランス
- Comparaisons (Salon) 、グランパレ・エフェメール、パリ、フランス
2021
- ビエナーレ 109ーバスティーユ デザイン センター パリ、フランス
- 第111回 世界版画トリナーレ – エスパス・シモヌ・ヴェイユ- シャマリエール、フランス
- FIFIGROT / Galerie 21 – フランス
- “Invisibles dédales” / Galerie l’Âne bleu – マルシアック, フランス
- “Féérie intime” / Centre LGBTQI+ -パリ、フランス
- Galerie Lurquin / Galerie Lurquin – ディナン、、ベルギー
2020 Galeri77 / Galeri77 – Iイスタンブール、 トルコ
2019
- Galerie Sargis Muradyan / Galerie Sargis Muradyan – エレバン、 アルメニア
- Galerie Bettina / Galerie Bettina – マルシアック
- Galerie du Jansanet / Galerie Du Jansanet – トロワ, フランス
- エルバン、Galerie 21 / Galerie 21 – トゥールーズ, フランス
2018
- Gallery ARTSPACE / Gallery ARTSPACE – オークヴィル、カナダ
- “Intimes transgressions” / Espace Christiane Peugeot – パリ, フランス
- A Muse Gallery / A MUSE GALLERY – コロンブス、アメリカ合衆国
- Galerie am Roten Hof / Galerie am Roten Hof – ウィーン、 オーストリア
2017
- Espace Christiane Peugeot / Espace Christiane Peugeot – パリ、フランス
- Galerie Da Vinci Art / Galerie Da Vinci Art – パリ、フランス
2016
- Galerie am Roten Hof / Galerie am Roten Hof – ウィーン、 オーストリア
- Puppet Theatre / Hovhannes Tumanyan Puppet Theatre – エレバン、 アルメニア
- MELKART Gallery / MELKART Gallery – パリ、 フランス
- Galerie am Roten Hof / Galerie am Roten Hof – ウィーン、 オーストリア
- I-GALLERY / I-GALLERY – パリ、 フランス
2015
- Galerie “EDITION 88” / Galerie “EDITION 88” -ルクセンブルク
- Muse Gallery / Hilton コロンバス、 アメリカ合衆国
- Galerie Edition 88 / Galerie Edition 88 – ルクセンブルク
- Galerie Mouvances / Galerie Mouvances – パリ、 フランス
- Galerie Ane bleu / Galerie Ane bleu – Marciac, フランス
2014
- Exposition individuelle / Communications History Museum – Kaunas, リトアニア
- Kelme Area Musem / Kelme Area Musem – カルメ, リトアニア
- Université Slave / Université Slave – エレバン、 アルメニア
- Klaipedos Galerija / Klaipedos Galerija – クレイペダ, リトアニア
- Musée Lituanien du Théâtre / Musée Lituanien du Théâtre – ヴィルニウス, リトアニア
2013
- Exposition individuelle / Galerie “EDITION 88” – ルクセンブルク
- Muse / A MUSE GALLERY – Ohio, アメリカ合衆国
2012 Exposition individuelle / Galerie MOUVANCES – パリ、 フランス
2011 Galerie Mouvances / Galerie Mouvances – パリ、 フランス
2010
- Exposition individuelle / Galerie MOUVANCES – パリ、 フランス
- Exposition individuelle / Galerie “EDITION 88” – Luxembourg, ルクセンブルク
2009 Galerie Talbot / Galerie Talbot – パリ、 フランス
2008
- A Muse Gallery / A MUSE GALLERY – Ohio, アメリカ合衆国
- POMEGRANATE / POMEGRANATE Gallery – ニューヨークアメリカ合衆国
2004
- Cultural Arts Center / Cultural Arts Center – コロンバス, アメリカ合衆国
- GALLERY OPUS / GALLERY OPUS – Ohio, アメリカ合衆国
- fondation taylor / Fondation Taylor – パリ、 フランス
2003
- Galerie Carmen Cassé / Galerie Carmen Cassé – パリ、 フランス
- Union des Artistes / Union des Artistes – エレバン, アルメニア
2000 Galerie ” GRAF ” / Galerie ” GRAF ” – ハイデルベルク, ドイツ
1998 Francis Poulenc / Conservatoire Municipal Francis Poulenc – パリ、 フランス
1995 Les Visages… / Maison centrale des Artistes – モスクワ, ロシア
1994 Les Monotypes’94 / Galerie Les Cent – パリ、 フランス
1993 Par suite d’encombrements… / Galerie Les Cent – パリ、 フランス
1992 MÉMOIRES / Galerie Les Cent – パリ、 フランス
1988 THEATRE / Union des gens du Théâtre – グダンスク、,ポーランド
グループ展
2019 “Radical Fluidity. Grotesque in Art” / Musée du XX-XXI siècle – サンクトペテルブルク、 ロシア
メディア掲載
2020
- Singulart- Rencontre avec l’artiste エブゲニア・サレ
- Galeri77- Comédie humaine
2017
- Elhurgador- エブゲニア・サレ
- Aralya- エブゲニア・サレ
2016 Wikipedia – エブゲニア・サレ
2013 WordPress- Гротескный реализм не мыслим без человеческoго эгоизма.
2012 Vimeo- Saré-Voyage
受賞歴
2020 ファンタスティック・アート美術館 – ブリュッセル・フランス語版賞ノミネート 2020- ブリュッセル、 ベルギー
2017 第10回 世界版画トリナーレ – 大賞ノミネート- シャマリエール、 フランス