レオ・リタ
「プリュマージュ(羽毛)はプリュム(羽)から成り立っているが、コラージュはコル(糊)から成り立っているわけではない。」
―マックス・エルンスト 画家、コラージスト
フランス北部で生まれ、今もその地で活動を続けるレオ・リタは、シューレアリストのムーブメントに感銘を受け、その正当な継承者と言えるだろう。

作品
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マックス・エルンストやメティスに多くのインスピレーションを受けているが、彼の芸術には詩や演劇、彫刻への憧憬も複雑に絡み合っている。
若い頃から演劇活動に深く関わったレオ・リタは、脚本を書いたり、戯曲を監督したり、子供たちに演劇を指導したり、教育活動にも携わり、パトリック・ルプチやロラン・ドウセなどの詩人と交流を重ね、シューレアリズムの種を内に育ててきた。彼が積み重ねてきたアーティスティックな世界観をコラージュによって本格的に表現しだしたのは15年ほど前のことだ。
それ以来、驚くほどのスピードで制作を重ね、一目で彼のものとわかるようなスタイルを作り上げている。
彼の作品には鳥や手、唇や目などが頻繁に登場するが、素材となるイメージは、新旧ミックスされたものだ。偶然の出会いを尊び、自分の望むイメージをデジタルで作り出すことは決してしない。出会い、インスピレーションを受けた素材を自分の手で、丁寧にはさみを使って切り取り、組合わせていくという、マニュアルな作業に徹している。
レオ・リタは次のように語る。
「コラージュはゆっくりと形を整え、最終的な形に到達する。
偶発的に見つけた素材画像との出会いがすべての始まりだ。
それをじっくりと選び、並べる。
そして、熟成の時間が訪れると、私が正しいと信じるもの、感情、内なる美学を満たすまで、視線、選択、切断、構築する時間がやってくる。
用いるものは紙、のり、はさみから始まるが、後は自らの目、手、そして脳に全てをゆだねる。
何も見せつけることなく、見せる。
何も押し付けることなく、提案する。
作品は、それを見る人を通してこそ存在するのだ。」
プロフィール
個展歴
2019「Les mains blanches de la mémoire」アンドレ・ブルトン館 – サン・シル・ラ・ポピー、フランス
2016
コラージュ展/Orpheu Gallery – リエージュ、ベルギー
コラージュ – 「Il n’y a pas d’alternative 」 アート&リサーチオフィス – QSP Galerie – ルべ、フランス
2015 セバストポール / ラ・ブーランジェリー – リール、フランス
2013
Expo Leo / Kili Gallery – ブリュッセル、ベルギー
「Je suis d’accord avec Max」 Estaminet de la fontaine – ヴェルリンガム、フランス
グループ展歴
2020 Léo Litha / Retroavangarda – ワルシャワ、ポーランド
2015 Expo Ballias / Atelier Ballias – セランス、フランス