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イヴ・サン・ローランへのオマージュ

イヴ・サン・ローランへのオマージュ

 

2022年は、故イヴ・サン・ローランが初めてのコレクションを発表した1962年から数えて60周年となる年だ。彼にオマージュを表して、以下に名前を挙げるパリの6つの美術館で特別展示が同時開催中だ。題して「YVES SAINT LAURENT AUX MUSÉES」(ミュージアムにおけるイヴ・サン・ローラン)。

 

イヴ・サン・ローラン美術館

ポンピドー・センター

パリ現代美術館

オルセー美術館

ルーブル美術館

ピカソ美術館

 

名画巨匠作品にインスピレーションを受けながら、多くの独創的な作品を発表し続けたイヴ・サン・ローラン、ついに彼自身の作品がパリ中の美術館を征服してしまった。

本ブログでは少しずつご紹介していきたいと思う。

 

セーヌ沿いのパレ・ド・トーキョーの中にあるパリ現代美術館。

この中に大きなモニュメントのホールがある。

1937年のパリ万国博覧会の時に制作されたラウル・デュフィの名作「電気の妖精」の間だ。電気の発明に貢献した110人の科学者・思想家を描いたこの空間に、これ以上ないほどのハーモニーを見せて展示されているのは1992年秋冬コレクションと1995年秋冬コレクションのサテンドレス。

着物にも中国服にもインスピレーションを受けたとみられる、東洋的なゆったりとしたシルエット。柔らかなシルク・クレープと、流れるようなライン、印象的なカラーの組み合わせが特徴的だ。

 

ファッションにも、アートにも「空間」は必要だと改めて認識させられるコレクションだった。

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